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Takaのビックリ映画館

元はこの僕、Takaがホラー映画、SF映画やアクション映画を紹介、レビューするブログでしたが、名前を新たに、僕が観た様々なジャンルの映画を独断と偏見でレビューするブログに変身しました(笑) *過去の記事には刺激が強い内容を含むもの(主にホラー、スプラッター系)がありますので、KIDSと下ネタ嫌いな人はご注意ください!!

キングコング 髑髏島の巨神

どうも、お久しぶりです!

4月だというのに、先週は扁桃腺で熱を出して寝込んでおりました(笑)

皆さんも体調には気をつけてくださいね!

とまあ、そんなことになる前に映画を観に行ったので、今回は久しぶりに作品のレビューをしようかなと思います。

レジェンダリーピクチャーズにより、ゴジラやキングコングの登場する怪獣映画シリーズとして企画された、モンスターバースの2作目であります。


キングコングを神話上の謎の島に君臨する巨大な神として描いたアドベンチャー大作。島に潜入した調査隊が正体不明の巨大生物と遭遇し、壮絶な死闘を繰り広げる。監督は、主にテレビシリーズに携ってきたジョーダン・ヴォート=ロバーツ。調査遠征隊のリーダーを『マイティ・ソー』シリーズなどのトム・ヒドルストンが演じるほか、『ルーム』などのブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソンらが共演。巨大な体でリアルな造形のキングコングの迫力に圧倒される。

コンラッド(トム・ヒドルストン)率いる調査遠征隊が、未知の生物を探すべく、神話上の存在とされてきた謎の島に潜入する。しかし、その島は人間が足を踏み入れるべきではない“髑髏島”だった。島には骸骨が散乱しており、さらに岩壁には巨大な手の形をした血の跡を目撃する。そして彼らの前に、神なる存在であるキングコングが出現。人間は、凶暴なキングコングに立ち向かうすべがなく……。(Yahoo 映画より)


まあ、まず一言でこの映画を評するならば、「アポカリプトみたいな映画」でした(笑)
あっ、最近の映画で例えるならばマッドマックスFRみたいな感じかな。

要は最初から最後まで、戦闘の連続であるということが、大きなポイントであります。
冒頭から2人の軍人の闘いが早速おっぱじめられたかと思えば、キングコングが颯爽と登場。
もうこの時点で作品に引き込まれて行きましたね。

監督は観客の観たいものをしっかりと理解してくれている。
僕は2014年のギャレゴジ、嫌いなわけではないのですが、肝心なゴジラの出番が少ないことが最大の不満でありました。
ゴジラより寧ろ、敵怪獣であるMUTOの方が多いくらい。

俺が観たいのはゴジラがもっと大暴れしてるしてるとこなんやけどな...って感じの欲求不満があったわけであります(笑)

また、ゴジラとMUTOの闘いのシーンが夜だったため、非常に動きが分かりにくかったのもマイナスでしたね。

しかし、その不満は今回のキングコングにおいては全て解消されています。

CGの粗を隠すために暗くするのではなく、そのCGの出来を見せようとするアプローチは、非常に潔く、好感度が高いと感じましたね。

また、人間ドラマの部分をミニマムにし、怪獣を軸にしたストーリーの展開も良かったです。
あくまでも、人間側のドラマはサミュエル・L・ジャクソン演じるパッカードとジョン・C・ライリー演じるマーロウといった2人の軍人が大きくクローズアップされているので、余計なドラマが排されているといえます。
(「シン・ゴジラ」でも感じたことですが、やはり怪獣映画は怪獣が主役じゃないとね! )


さて、肝心な髑髏島の生態系についてですが、これがまたかなり大胆な設定がなされていまして、1933年版と2005年のPJ版をミックスさせつつ、独自の解釈がなされています。
やはりアメリカ映画ですので、怪獣たちは生物感が強いのですが、そのどれもが怪獣と呼ぶに相応しい説得力のある強さの描写がされています。
秘境の生物たちといった過去作のイメージから一歩前進し、60年代半ばのゴジラシリーズの作品群「ゴジラの息子」、「怪獣総進撃」などに登場した怪獣島に近い雰囲気です。

この設定により、良くも悪くもアメリカの古典的クラシックモンスター映画の域を超えていなかった過去作から、自由に作品を作ることが可能になったのです。

リアリティは確かに薄まりましたが、「キングコング」というコンテンツを気軽に楽しめるエンターテイメントとして一歩押し上げている点において、この映画はかなり上手くやっていると思いますね。

また、キングコングそのものの怪獣としての描き方も素晴らしい。
完全にゴリラであったPJ版とはうって変わって、オリジナルに近い類人猿的な要素と人知を超えた生物、所謂怪獣の要素が
絶妙にミックスされています。
特に、立ち姿は正に巨大なる魔神といったところ。

ある意味お約束のキングコングの美女好き設定はしっかりと踏襲されていますし、何よりタコとの対決シーンがあったのも嬉しかった!(笑)
監督は絶対「キングコング対ゴジラ」好きですな(笑)


最後に、この映画はある意味、「シン・キングコング」であると思います。
未開の地に絶対的な王者として君臨していたが、人間の身勝手によって文明に連れてこられた挙句命を落としてしまう...という展開を何度繰り返しても仕方がない。
時代は進んでいるのだから、キングコングをそのように描くことには限界があったと思います。
そう考えると、キングコングをただメタファーとして描くだけでなく、神話的に捉えた今作は良い試みであると感じます。

ゴジラが1作目の呪縛から解き放たれ、庵野監督の好きに作った結果、思いもよらぬ傑作「シン・ゴジラ」が生まれたように、キングコングもやっとゴジラと同じ土俵に立てたのではないでしょうか。

それにしても20世紀の産物であるキングコングとゴジラという、2大スターがそれぞれ再びスクリーンにカムバックし、両者の対決が見られるのは何とも感慨深いですし、何より小さな頃から怪獣が大好きな人間として、とても嬉しいですね。

*注釈... 「ゴジラの息子」に登場したのは怪獣島ではなくゾルゲル島でした(笑)


  1. 2017/04/21(金) 21:32:28|
  2. 怪獣映画
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シン・ゴジラ

私的な話ではありますが、試験の猛攻も終わり、やっと長い夏休みがやって参りました!(笑)

まあ、夏休み中も洋書読んだり、バイトがあるのでダラダラ過ごすわけではないですよ!(ここ重要?(笑))

さて、今日レビューする映画は、そんな夏休みに入ってから、1発目の作品。僕が昨年、いや12年前から待ちわびていたゴジラシリーズの新作「シン・ゴジラ」であります!

「ゴジラ FINAL WARS」(2004)以来12年ぶりに東宝が製作したオリジナルの「ゴジラ」映画。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の庵野秀明が総監督・脚本を務め、「のぼうの城」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の樋口真嗣が監督、同じく「のぼうの城」「進撃の巨人」などで特撮監督を務めた尾上克郎を准監督に迎え、ハリウッド版「GODZILLA」に登場したゴジラを上回る、体長118.5メートルという史上最大のゴジラをフルCGでスクリーンに描き出す。内閣官房副長官・矢口蘭堂を演じる長谷川博己、内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹役の竹野内豊、米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン役の石原さとみをメインキャストに、キャストには総勢328人が参加している。(映画.comより抜粋)

僕のようなゴジラファンにとっては、期待と不安が入り混じりながらも、ついにやって来た...という感じでしょう。
ミレニアムシリーズ最後のお祭り映画であり賛否両論(僕は嫌いじゃないです)の「ゴジラ FINAL WARS」以来、12年の沈黙を破り、ゴジラが銀幕にウェルカムバック!
先述のように、期待と不安を抱きながらも、今日鑑賞してきました。

結果として...


邦画はまだまだ捨てたもんじゃないし、ゴジラ映画は不滅である...というのが僕の答えでした。

まず、最近の邦画は出来の酷いものが多過ぎた。その原因はやはりテレビ局が映画制作のリーダーシップをとっていたことも一つの原因でしょう。

映画というより、ドラマの延長であり、劇場で公開するほどの代物ではない。
名作漫画の安易な実写化(特にデビルマン、大和は酷かった)も、話題性だけの1発ものが多く、心に残る作品はほぼ皆無。
また、アイドル上がり役者の酷い演技力も相まって、ストレスしか感じない映画が乱発されていたのです。

しかし最近は、テレビ局がつかず、映画会社が単独で制作した出来の良い作品が増えている傾向にあります。
それは、下手な役者をごり押しして、話題性を重視するよりも寧ろ、上手い役者を揃えて堅実な映画、本当に作りたい映画を作ろうというクリエイターが未だ健在であることの証明でもあると言えるでしょう。

今回の「シン・ゴジラ」は庵野監督が本当に作りたいものを作ったというのが感じられる作品でありました。
「ゴジラ映画を監督するのは今回限り」と語っていた庵野監督が放った今作は、その監督の信念と他大勢のスタッフたちの熱意が詰まった、ゴジラ映画としては勿論、邦画としては新境地を切り拓いた作品と言えます。

ストーリーとしては、昭和シリーズ、平成VSシリーズ、ミレニアムシリーズでは必ず1954年の「ゴジラ」1作目の設定が反映されていましたが、今作ではゴジラが初めて日本に現れたという設定になっています。この点は衝撃的ではありますが、新たな世界を構築しつつ、1作目と同じシチュエーションで物語を展開していくという、ある意味先祖帰りしていると言えるアプローチです。

また、1984年版「ゴジラ」に見られた、現代の日本にゴジラが現れたとき、政府はどう対処するのか?というリアルな要素もプラスされています。
一般市民ではなく、政府関係者が主軸になっていることも共通しているといえるでしょう。

そして何より、1954年版、1984年版で描かれていた、政治的テーマが取り入れられている点も重要です。
54年版では、「核の恐怖」、84年版では「冷戦」が作品のテーマでありました。
2016年。今作のテーマはやはり「3.11」が強く意識されていることは想像に難しくないでしょう。
未曾有の大災害により、突如として平和な日常が地獄へと変わっていく。人々はなす術もなく、ただただ自然の脅威の前にひれ伏すしかなかった、日本人としては忘れてはならない事実。
今作のゴジラは今まで通り核の権化、荒ぶる神であるとともに、災害の記憶を日本人に思い出させる存在として描かれています。

一方、ゴジラに対する政府の描かれ方もシミュレーションとして非常にリアル。
対応が遅れたことにより避難が進まない点など、政府のグダグダな動きは3.11を思い出させます。

怪獣映画ではあるけれども、災害映画でもあり、政治映画でもある...という絶妙なバランスを取ることに成功しているのです。

特撮の面では、初のフルCGで描かれたゴジラの動きが非常に斬新でした。生物的な動きという意味では2014年版の「GODZILLA」に一歩譲りますが、有機質でありながら、無機質な不気味さをも表している点が初代ゴジラに被る部分があり、演出として成功していると思います。
CGの見せ方は、やはり技術的にまだ手探りな部分も否めませんが、日本映画としては現状トップクラスの出来なのではないでしょうか。ハリウッド版の莫大な予算の半分以下という、限られた予算で制作していることを考えると、今作はかなり頑張っていると思いました。
特技監督である樋口監督は、昨年の「進撃の巨人」実写版でとことん非難を呼びましたが(そもそもあの映画は特撮部分はそこまで酷くなかったのではないかと僕は思います。)、今回でリベンジを果たしたといえるでしょう。
やはりこの監督は、特撮の神様である円谷英二監督同様、監督の補佐としては最高のパフォーマンスを発揮する人だと思います。
金子監督の平成ガメラ三部作でもそうでしたが、現在の日本において特撮の上手い撮り方を知っている貴重な人材なのです。

次に美術面について、まず特筆すべきなのは肝心なゴジラのデザインでしょう。
初代ゴジラをベースとしつつ、庵野監督の作品に登場するエヴァの使徒や、巨神兵のような無機質なイメージが合わさったデザインは非常に斬新。平成VSシリーズや、ミレニアムシリーズにあった格好良さを捨て、初代の雰囲気をそのまま現代的な解釈でリバイバルしたというデザインです。
痛々しく焼け爛れた皮膚、不規則に並んだ歯、人間のもののようにも見える眼などは、非常に怪物的であり、何を考えているか分からない不気味さは初代やGMKゴジラを思い出させます。
また、正面のある角度から見るとキノコ雲のように見えることから、今作のゴジラのデザインは、如何に初代への多大なリスペクトが為されているかがよく分かります。

音楽面では、予告編の絶望的な、オーケストラによる曲が非常に印象的でしたが、何とあんな曲まで...
予想の斜め上を突いた選曲チョイスには、非常に驚かされましたね(笑)
そのシーンでは終始鳥肌立ちまくりでありました(笑)

最後に、今作のゴジラは勿論、放射熱線を吐きます。しかし、その表現が予想の斜め上を越えた物凄い絵作りになっています。一体どんなものなのか?
それは是非劇場で目に焼き付けてください。

総評としては、新たなゴジラの1作目としては非常に素晴らしいスタートであったと思います。今年62歳を迎えたゴジラですが、やはり日本映画の長寿シリーズとして、これからも作られ続け、愛されるべき存在でなければならない。
そのためには、次の世代へとバトンを繋げていけるような作品を生み出していくのが今後の課題であるといえるでしょう。

僕は幼い頃からのゴジラファンとして、また映画ファンとして、日本が世界に誇るキングオブモンスターの爆進は是非今後も続けて欲しいです。






  1. 2016/07/31(日) 22:40:47|
  2. 怪獣映画
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ゴジラVSビオランテ

今年の7月はゴジラファンにとっては一大イベントである、シリーズ最新作「シン・ゴジラ(英題 GODZILLA Resurgence)」が公開されます。

ミレニアムシリーズのゴジラとは明らかに違う、初代ゴジラのようなその禍々しいビジュアルが発表され、日本のみならず海外のファンまでも驚かせました。

劇場版エヴァの庵野監督とガメラシリーズの樋口監督がタッグを組む、今回の新たなゴジラは日本特撮の歴史を塗りかえることが可能なのか。
僕はこの挑戦に、ぜひ‘‘GOOD LUCK’’と言いたいところであります!

僕の中ではハリウッド版「GODZILLA」が公開された2014年よりも正直興奮しています。

ハリウッド版はそりゃもちろん凄かったけど、やっぱ日本のゴジラ観たいのがファンの正直な気持ちだとおもいますよ、僕は!(笑)
(まあ98年ゴジラの後のミレニアムのようにはならないようには気をつけて欲しいけどね〜^^;)

さて、そんな僕のゴジラ熱と愛が高まってきたところで紹介するのが、今回の「ゴジラVSビオランテ」であります。

1985年、ゴジラ襲撃から一夜明けた新宿では、自衛隊が廃墟内の残留放射能を検査する一方、ゴジラの体の破片を回収する作業が行なわれていた。その最中、米国のバイオメジャーもG細胞の採取に成功、自衛隊に発見され銃撃戦となる。辛くも逃げ切った彼らだが、サラジア共和国のサラジア・シークレット・サービス工作員のSSS9によって全員射殺されG細胞も彼の手に渡る。サラジア共和国に運ばれたG細胞は、白神博士の研究室で小麦などの作物と融合させ、砂漠でも育つ植物を生む実験に使用されていた。しかし、G細胞争奪戦に敗れたバイオメジャーの策略で研究室は爆破され、白神博士はG細胞と共に最愛の娘・英理加を失う。

それから5年後、三原山内において再び活動を開始したゴジラに備え、国土庁はゴジラの体内の核物質を食べるバクテリアを利用した抗核エネルギーバクテリア (ANEB) の必要性を強く認識したが、科学者の桐島は、それが核兵器を無力化する兵器にもなり、世界の軍事バランスを崩す引き金になるのではという危惧を抱いていた。しかし、日に日に活動を活発化させるゴジラに対抗し得るものとして、自衛隊の黒木特佐はその開発のために白神博士の協力を仰ぐ。一度は断った白神だが、G細胞を1週間借り受けることを条件にANEB開発への協力を承諾する。

数日後、芦ノ湖に巨大なバラのような姿の怪獣が現れる。それは白神が娘の細胞を融合させたバラの命を救うために組み込んだG細胞の影響によって急激な成長を遂げた怪獣ビオランテであった。(Wikipediaより)

この作品は1989年に公開された、ゴジラシリーズ17作目であり、84年公開のリブート版「ゴジラ」の正当な続編であります。

後期の昭和シリーズとは全く違ったシリアスな作風で復活を遂げた84年版ゴジラですが、当時は作品としてはイマイチという評価でした。

しかし一部の根強いファンからは好評で、満を持して作られた続編が「VSビオランテ」。興行収入は前作を下回りましたが、作品としては前作を上回るストーリー性の高さと音楽が評価され、2014年のシリーズランキングでは上位に食い込んだほどです。

この作品がゴジラシリーズの中でも名作と言われている要因はやはり、メッセージ性の高さにあると思います。
人間同士の醜い争い、科学を弄ぶ我々への警鐘...

形こそ違えど、そこにはまさに初代ゴジラが持っていたメッセージ性と通じるものがあります。

人類が作り出した核兵器によって生まれた怪物ゴジラと、善良な博士が娘の死を哀しむあまり、彼女の細胞とゴジラの細胞、そして薔薇の細胞を混ぜて生み出した悲劇の怪物ビオランテ。

人類が科学を弄んだ結果、生まれ、同じ細胞を持つ謂わば兄弟のような存在同士がぶつかり合うという、まさに作中「どちらかが勝っても人類の敵になるだけです。」という台詞を体現しています。

この映画の素晴らしい点は、敢えてドル箱シリーズとして売るのではなく、既存ではなくオリジナルの怪獣を使って、さらにクオリティの高い脚本と演出、音楽によって構成されているところです。

VSシリーズは今作以降、「VSデストロイア」まで続きますが、僕はファミリー向けになったVSキングギドラ〜スペースゴジラよりも、VSビオランテとデストロイアが好きですね。
ゴジラシリーズの1作としてではなく、普通の映画としての鑑賞にも堪えうると僕は思いますので、オススメです。




  1. 2016/04/23(土) 15:40:48|
  2. 怪獣映画
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ゴジラ対ヘドラ

僕は基本的に、所謂メジャーな映画が好きなのですが、ときに変わった映画を強烈に欲することがあります。

60年代から70年代にかけて流行ったアバンギャルドと呼ばれる映画群がありまして、代表的なものだとフランスのヌーヴェルバーグ(ジャン・リュック・ゴダールや、フランソワ・トリュフォーといった監督が有名)などの、今までにない新しいものを作ろうという試みのことであります。

アバンギャルドは、古典的なハリウッド映画ではタブーとされていた、ドラッグ、セックス、ヴァイオレンスといった要素が多分に散りばめられ、目が疲れそうな程のサイケデリックなカラーが特徴的でありまして、ストーリーは現代社会の風刺が込められていたり、脱力感があったりするものが多いです。

そうした反抗的かつ、前衛的な要素を持った映画がアバンギャルドであります。
日本にでもアバンギャルドな映画が数多く作られましたが、なんとゴジラシリーズにおいて今もなお名作として語り継がれるアバンギャルドな作品があります。

それが、今回紹介する「ゴジラ対ヘドラ」です。

海洋汚染が進む駿河湾の河口でオタマジャクシに似た奇妙な生物が見つかる。漁師の吾平からそのことを知った海洋生物学者の矢野は息子の研と共に調査へ出かけるが、矢野は海底で謎の生物に襲われて重傷を負い、研も海岸で巨大なオタマジャクシの生物を目撃する。それ以来、海では原因不明のタンカー事故が相次いで発生するのだった。

ゴジラが大好きな研は、ヘドロだらけの海を見たらゴジラも怒るだろうな、と考える。そんな汚れた海から産まれた怪獣ということで、謎の生物は「ヘドラ」と命名された。そしてある夜、工場の排煙を求めてヘドラが上陸してくる。ゴーゴー喫茶で踊っていた行夫とミキはヘドラに遭遇するが、そこへゴジラが出現。二頭は激しい戦闘を繰り広げるが決着は付かずに終わる。翌日、街には硫酸ミストの被害が蔓延していた。矢野は散らばっていたヘドラの細胞から恐るべき生態を暴き、さらに二人の目撃談からヘドラの新たな能力を示唆する。

次々と変貌を遂げるヘドラ。人類に打つ手はあるのか、そしてゴジラとの戦いの行方は……?

個人的にこの映画はゴジラシリーズの中で、1作目に次いで好きな作品なのですが、ゴジラシリーズとしてではなく普通の映画としてもかなり好きであります。
単純に面白いからというのもありますが、ある意味1作目に繋がるといえるテーマを持っている点も好きな理由であります。
70年代に騒がれていた光化学スモッグなどの公害は、日本の社会問題になっていました。人間の負の遺産である公害から生まれた怪獣であるヘドラと、同じく負の遺産である水爆から生まれたゴジラが戦うという、科学の被害者同士の対決を描いているのです。
また、人間が自分たちにとって脅威であったゴジラよりも、新たな脅威であるヘドラを憎み、ゴジラに倒させようとするところにも人間の業の深さがよく表れています。

さて、変な名前だなと思われそうなヘドラですが、実は僕の一番好きな怪獣であります(笑) 布を上から被ったようなお化けみたいな体に、女性器をモチーフにしたという独特な形の目。まるで怪獣というよりは妖怪のような思い切ったデザインは、過去のゴジラ映画に登場したエビラやクモンガ、カマキラスといった、デカイだけの虫やら海老とは明らかに格の違う、非常にオリジナリティがあるものであります。

しかもゴジラよりデカくて強い!(笑) 実際、劇中でゴジラはあり得ないほどの傷を負わされてしまいます。またヘドロであるが故、カッサカサに乾燥させない限り何度でも蘇る(!)ために自衛隊を度々苦戦させる、実に困った怪獣であります(笑)
そんなヤツですが、何だか憎めない、不思議な魅力を持った怪獣だなと思いますね〜!

ヘドラが好き過ぎて彼(?)のことばかり語ってしまいましたが、兎に角変な映画です(笑) 例えば、ダンスクラブにて一瞬ボディペインティングに見えるエッチな格好をした女が踊り、それに合わせて若者たちも踊っている。ある男には若者たちの顔が魚に見えてしまう...というような意味不明なシーンがあります(笑)

また、この映画では研少年がゴジラのソフビ人形で遊んでいるシーンがあります。
つまりこの映画の世界観はゴジラが映画作品として存在している、僕たちが住む世界と似ているのです(ゴジラが実在している点以外は(笑)。

最後に特筆すべきなのは、オープニングテーマである「かえせ!太陽を」ですかね(笑) 陽気でポップな曲調とは対照的に、ダークでネガティヴな歌詞で歌われるこの曲は、70年代の公害問題を思いっきり皮肉っています。この辺はヒッピー文化の影響でしょう(笑)

ゴジラシリーズとしては異色作であるものの、初代ゴジラが持っていた科学の暴走というテーマをしっかり持ち合わせているこの映画、ゴジラシリーズを観たことのない人にもオススメです!




  1. 2016/01/30(土) 20:58:08|
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ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃

今年は2016年にゴジラシリーズの新作公開が決まりましたね! 2014年公開のハリウッド版「GODZILLA」は好きですが、やはり日本のゴジラが観たいというのが本音であります。実は僕、大のゴジラ好きでして、全作制覇は勿論、去年期間限定で上映されていたリマスター版初代ゴジラを観るために劇場へ足を運んでおります。日本でゴジラ映画の公開が活発だった小学生時代は周りから理解され難い少年でありました^^;(あっ、今も笑)

さて、ゴジラシリーズは時代の流れによって様々な設定やストーリー展開がなされているため、「昭和が至高」、「いやいや平成VSシリーズでしょ!」といった意見があることでしょう。 また、一般的には駄作と評価されているものもありますが、それらも含めて愛することがゴジラファンのジャスティスというもの。というわけで僕はゴジラシリーズに限り、一般的に駄作と称される作品を貶すようなレビューは書きませぬ!

では本題、今回紹介する「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」は2001年の映画、僕が当時小学生1年のとき、初めて親に劇場へ連れて行ってもらって観たゴジラ映画です。
ストーリーは他のゴジラ映画と比較しても極めて異端でありまして、まず作品世界では1954年の「ゴジラ」以来、日本に怪獣は現れなかったことになっています。「モスラ」(1961)は勿論のこと、1作目を除くゴジラシリーズは全く繋がりがありません。怪獣の設定も大胆な変更がなされていて、ゴジラは水爆実験で生まれた怪獣という従来の設定を踏襲しつつ、太平洋戦争で失った人々の怨念の集合体であり、インファント島の守護神だったモスラ、金星を滅ぼした宇宙怪獣だったキングギドラ、人間を食う地底怪獣だったバラゴンはそれぞれ、ゴジラから「くに」を守る護国聖獣という設定になっています。 この設定により、1作目で語られていなかった「何故ゴジラは日本を襲うのか?」という疑問に対する一つの回答がされています。また、1作目を除くゴジラ映画で曖昧にされていた野戦病院の描写が復活していて、ゴジラは核の落とし子であるという忘れられていた設定が強調されています。ゴジラシリーズに欠かせない故・伊福部昭氏のお馴染みのテーマ曲は作中では流れません。しかし、エンドロールにて衝撃のラストと共に流れ出します。つまり、この作品はゴジラ映画としては異端ながら、1954年、故・本田猪四郎氏たちがどんな気持ちで「ゴジラ」を作ったのか。 その魂をきちんと受け継いだ映画だったのです。
  1. 2015/10/27(火) 11:50:14|
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Author:Taka
大学生の映画好き男子です(笑)下記は簡単な自己紹介!
 
住んでいる場所...関西のどこか

超・僕的好きな映画オールタイムベスト10...
1. ブレードランナー
2. 椿三十郎 
3.スタンドバイミー 
4.パンズ・ラビリンス 
5.セブン 
6.勝手にしやがれ 
7.ゴジラ(1954) 
8. 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!モーレツオトナ帝国の逆襲 
9 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
10. スパイダーマン2

超・僕的好きな映画ベスト10(2010‘sEdition)
1. マッドマックス 怒りのデスロード 
2.シン・ゴジラ 
3.BLAME! ブラム 
4.アイ・アム・ア・ヒーロー 
5.ズートピア 
6.スーパー! 
7.劇場版 魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語 
8.エール! 
9.オデッセイ 
10.ドライヴ


好きな映画監督...リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、ギレルモ・デル・トロ、黒澤明

好きなハリウッド俳優...アル・パチーノ

好きなハリウッド女優...シャーリーズ・セロン

好きな漫画...クレヨンしんちゃん、ケロロ軍曹

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好きな飲み物...オレンジジュース、ビール

好きな芸能人...大泉洋

このブログはホラー以外のジャンルも扱うようになったので、普通の映画好きな人も見てくださると嬉しいです!
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